近隣関係・お付き合い

移住の先輩が答えるQ&A ─ 近隣関係・お付き合い 編

「入区料」とは何ですか?

引越しをする際に、居住地の区(=自治会)に加入するための負担金の支払が必要です。
市街地にある区の場合は3万円~5万円程度の入区料が多いようですが、郊外や農村部では市街地より入区料が高めに設定されています。中には数十万円というケースもあります。財産区(地区で所有する土地や山林)を持っている場合には高額になるようです。地方では伝統的に住民同士で助け合うことが必要で、地区の祭事親睦行事の費用や集会所の建設や維持費用も住民が負担しているのです。
入区料の無い地域も多数ありますので、移住を決める時には入区料の有無や金額についても調べておいたほうが良いでしょう。


地域行事の参加は強制ですか?

地区ごとに親睦行事があります。運動会や文化祭、中にはバス旅行などの親睦行事がある場合もあります。原則的に「強制」ではないと思いますが、郊外や小さな集落では参加率が高いようです。転入した場合にはこういったイベントを通して人間関係を広めるチャンスですので、積極的に参加してみてはいかがでしょうか。


隣組とはどんな仕組みですか?

各市町村では比較的広い居住地域の単位を〇〇区(町内会のイメージ)と呼びます。
区には区長さんがいて、市役所と連携して行政サービスの円滑化のための業務や公民館活動やお祭り、親睦行事等が行われています。
区の下にはさらに隣組が組織されています。通常は10〜20軒程度で1つの隣組を組織するようです。
市役所からの連絡事項や広報誌、配布文書などは区を経由し、隣組長が各居住者に配布する仕組みです。ゴミ出しや災害時の避難等も隣組単位で行われます。最近では防犯や防災に関して隣組組織を活用した互助制度を推進しています。


毎年の隣組への納入費用は?

地域によって金額に差がありますので、心配な方は事前に確認してください。 区費や隣組費・町内会費など明細や名称が異なるようですが、一般的には年間2〜3万円の費用が必要な場合が多いようです。内訳としては区費、消防費や交通安全協会費などです。


隣組の役員があると聞きましたが…。

都市部でも同様でしょうが、隣組や区には様々な係や役員があります。地方で暮らすためには住民同士の助け合いがより必要な部分がありますので、都市部より役員になる確率は高いかもしれません。役員になると会合に参加したり、地区行事の裏方を担当するなど面倒な部分があることも事実ですが、こういった活動に参加することで地域の人間関係を築けますし、地域へ溶け込む絶好のチャンスでもあります。積極的に参加してみると地方の暮らしをもっとエンジョイできるかもしれません。


「出払い」作業とは何ですか?

居住地区の住民に定められた共同作業等に参加することです。地区によって内容は異なりますが、共有林(地区で所有する森林)の草刈りなどが代表例ですが、道路や水路の維持清掃活動など実施する場合もあります。原則は全員(全戸)の参加が原則で、個人の都合で参加できない場合は「出不足金」を納める場合があります。金額は様々ですが1,000円〜3,000円の場合が多いようです。


慶弔について知っておくべき事は?

お祝いやお見舞いの慣習は全国どこにもあると思います。慶弔の習慣は原則的には強制されることはありませんが、地域の特性を理解しておいたほうがよいでしょう。諏訪地域では通夜や葬儀に参加し香典をお届けするすることを「お義理」と呼ぶことがあります。昔は自宅で葬儀を行うことが普通で、住民同士で助け合って準備や運営をすることが普通でしたが、最近は地方でも核家族化が進み、通夜や葬儀も民間のセレモニーホールで行われることが多くなっていいます。


消防団について説明してください。

地方でも消防署が整備されていますが、都市部に比較すると守備範囲が広くなります。そのため消防署に加え、市町村ごとに住民による消防団が組織され、火事の消火、水防、警戒活動などにあたっています。消防団員は商工業の自営業者などにより運営されてきましたが、最近では企業に勤務しながら消防団活動に参加している方が多くなっています。団員数は不足していますので、地域貢献のひとつとして消防団の活動に参加してみてはいかがでしょうか。最近では女性団員も活躍されています。なお消防団員の身分は特別地方公務員で、わずかのようですが報酬や出動手当、退職金なども完備されているそうです。関心のある方は市町村の消防署や地域の消防団員に声をかけてみると良いでしょう。


地域コミュニティ(仲間づくり)

移住する際に友達や仲間ができるか不安だ…と心配される方もいらっしゃいます。
諏訪地域には地域の公民館活動をはじめ、様々な趣味や活動を楽しむコミュニティーがたくさんあります。市町村の広報誌、地域の新聞、タウン誌などには様々な「仲間募集!」が掲載されています。チョット勇気を出して飛び込んでいけば移住者も歓迎されると思います。それでも不安という方は先輩移住者で組織している「すわなかま(諏訪圏移住交流協会)」に相談するのもお勧めです。移住者や地元の人達が定期的に集まって、食べ歩きや街歩き、趣味の会などを開催しています。

すわなかま(諏訪圏移住交流協会)について


  • 記載している情報は2020年1月現在のデータをもとに作成されたものです。実際にご利用の際には必ず最新データをご自身でご確認ください。